20/20 ― 20年を概観する展覧会

Lying (Yellow), 1997, glazed terracotta, 38 x 73 x 64 cm © Leiko Ikemura and VG Bild-Kunst Bonn, 2019. / Photo: Jochen Littkemann.

ジェームス・ハリス・ギャラリーはシアトルでの創立20周年を記念し、謹んで特別展を開催いたします。本展に参加するアーティスト20名は当ギャラリーと長年に渡り共に歩んできました。またアート界へ多大な貢献を与えてきたアーティストでもあります。われわれは彼らを誇りに思うとともに、彼らや他の多数のアーティストを過去20年間サポートしてこられたことに心より感謝いたします。

ブラジル出身のアーティストEfrain Almeidaがアメリカで行った初の個展は、われわれの初の展覧会でもありました。彼の作品は今やMOMAを初め世界中に所蔵されています。Squeak Carnwathも創立以来関係のあるアーティストであり、2019年にはリー・クラスナー賞を受賞しました。これは一定期間における芸術的功績をたたえるものです。Noah Davisは2015年に亡くなりましたが、彼の作品がたたえる力は今でも生き続けています。彼のキャリアは短いものでしたが、アート界で大きな存在感を示すようになりました。作品は多くの美術館に所蔵され、展示されています。Viola Freyの作品はロサンゼルス州立美術館、スミソニアン美術館(ワシントンD.C.)、メトロポリタン美術館(ニューヨーク)をはじめ世界中に所蔵されています。Gary Hillはメディア/彫刻の創始者的なアーティストのひとりと言えるでしょう。彼の作品は第58回ベネチア・ビエンナーレの特別プロジェクト「永久にも初めがある」に含まれる予定です。イケムラレイコの作品はポンピドゥーセンター(パリ)、東京国立近代美術館、バーゼル美術館、クンストパラスト美術館(デュッセルドルフ)他が所蔵しています。現在バーゼル美術館巡回回顧展「新しい海へ」が開催中です。Rashid Johnsonの作品はシカゴ・アート・インスティトゥート、ホイットニー美術館(ニューヨーク)、デトロイト・インスティトゥート・オブ・アーツ、ウォーカー・アート・センター(ミネアポリス)、コーコラン美術館(ワシントンD.C.)、現代写真インスティトゥート(ニューヨーク)、ブルックリン美術館(ニューヨーク)、ワズワース・アテネウム美術館(コネチカット州ハートフォード)、ルネサンス・ソサエティ(シカゴ大学)、ラベル・ファミリー・コレクション他多数で展示されました。Fay Jonesは2013年にジョアン・ミッチェル画家彫刻家奨励金を授与されました。彼女の作品はポートランド美術館、ハリー・フォード美術館(オレゴン)、シアトル美術館、タコマ美術館(ワシントン)に収蔵されています。Alexander Krollはヨーロッパ、そして全米で展覧会を開き、最近ではMoCA(ロサンゼルス)がKrollの絵画作品を購入しました。Cameron Martinの作品はオルブライト・ノックス美術館(ニューヨーク州バッファロー)、クリーヴランド美術館(オハイオ州)、ヘンリー・アート・ギャラリー(ワシントン州シアトル)、ミネアポリス美術館(ミネソタ州)、フィルブルック美術館(オクラホマ州タルサ)、セントルイス美術館(ミズーリ州)、シアトル美術館(ワシントン州)、ウィスコンシン大学マディソン校(ウィスコンシン州)、ホイットニー美術館(ニューヨーク)他多くの組織が収蔵しています。今秋にはニューヨークのシッキマ・ジェンキンス・ギャラリーにて二人展を開催予定です。Daniel J Martinezの作品はホイットニー美術館、MoMA、MOCA、ロサンゼルス・カウンティ美術館に収蔵されています。2019年にはグッゲンハイム奨励金を授賞しています。Mark McKnightは昨年より当ギャラリーに参加しました。彼は2019年のアパーチャー・ポートフォリオ賞の受賞者であり、財団で展覧会が開催されるとともにアパーチャーマガジンに作品が掲載されます。Mohau Modesikengは2017年のベネチア・ビエンナーレで南米代表を務め、ダカール・ビエンナーレ(2012)とFocus 11(バーゼル、2011)に出展しています。Evan Nesbitは2012年にイェール大学を卒業後、輝かしい国際的キャリアを築いてきました。彼の作品は多数取引され、アメリカではロサンゼルスからニューヨーク、KOKI ARTS(東京)やヴァイス・ベルリンまで多岐に渡っています。今回太平洋岸北西部で彼の作品を展示できることをたいへん喜ばしく思っています。Mary Ann Petersは国内外問わず30年以上に渡って制作を続けてきました。近年ではポートランド美術館のビエンナーレ展に出品し、その作品は同館に収蔵されました。Richard Rezacの作品は未来派のアーティストであるミラノのジャコモ・バッラとペアになっています。彼はニューヨークの有名ギャラリー、ルーリング・オーガスティーンに参加しました。Stephanie Syjucoは当ギャラリーで古くから活動するアーティストのうちのひとりです。彼女の作品は2018年MoMAのニューフォトグラフィーショーにフィーチャーされました。彼女は幅広く展示を行っており、MoMA/P.S.1の他にホイットニー美術館、サンフランシスコ近代美術館、カールスルーエ・アート&メディアセンター、オレンジ・カウンティ美術館でのカリフォルニア・ビエンナーレ、第12回ハバナ・ビエンナーレ、アジアンアートビエンナーレ2015(台湾)等が挙げられます。高森昭夫の作品は数多くのコレクションに含まれていますが、特にネルソン・アトキンス美術館(カンザスシティ)、ロサンゼルス・カウンティ美術館、ヴィクトリア&アルバート美術館(ロンドン)、アリアナ美術館(ジュネーブ)、シアトル美術館、ミュージアム・オブ・アーツ・アンド・デザイン(ニューヨーク)が挙げられます。今秋、オターバイン大学にて個展「The Passenger」が開催予定です。Bing Wrightの写真作品はMoMAやシアトル美術館といった複数の美術館に収蔵されています。最近ではパウラ・クーパー(ニューヨーク)やローラ・レイノルズ(オースティン)で展覧会を開催しました。Amir ZakiはUCLAを1999年に卒業以来、われわれとともに活動を続けてきたアーティストのうちのひとりです。彼の新しい写真集はメリル社より9月に出版予定です。

出典:プレスリリースジェームス・ハリス・ギャラリー

James Harris Gallery(ジェームス・ハリス・ギャラリー)
604 2nd Avenue
Seattle
WA 98104
USA

Phone 206-903-6220