花束 ― はかない美

Flower, 2009, Barytpapier/ black and whitephotograph on baryta paper, 50 x 75cm. © Leiko Ikemura and VG Bild-Kunst Bonn, 2024.

デュッセルドルフ・写真ビエンナーレにあわせて開催します。

出展作家:荒木経惟, Max Baur, Boris Becker, Ute Behrend, Viktoria Binschtok, Peter Bömmels, Tim Berresheim, Natalie Czech, Michael Dannenmann, Sam Evans, Jan Paul Evers, Jitka Hanzlová, Axel Hütte, イケムラレイコ, Benjamin Katz, Annette Kelm, Karin Kneffel, Maximilian Koppernock, August Kotzsch, Heinrich Kühn, Kathrin Linkersdorff, Robert Mapplethorpe, Hartmut Neumann, Roland Schappert, Luzia Simons, Josef Sudek, Michael Wesely, Dr. Wolff+Tritschler 他、撮影者不明の歴史的写真も展示します。

写真の発明以前からあった芸術的インスタレーションである「花束」、それが本グループ展の焦点となっています。

古典から現代にいたるまで、花束は静物画に描かれる対象としての魅力を失わずにいます。19世紀半ばに撮影された花束をアレンジした写真は、演出写真の先駆けと言えるでしょう。

ハインリッヒ・キューンのような歴史的な写真からティム・ベレスハイムのコンピュータを使った写真にいたるまでの歴史が、写真がさまざまなポジションを占めてきたことを明らかにします。また、写真のテーマというのは写真テクニックや内容の変化を示すものでもあります。

現代の「花束写真」は自然の撮影やドキュメンタリー写真の域をはるかに超えています。フォトアーティストたちは、程度の差こそあれ、この静物の彫刻的、絵画的、概念的な可能性を探求し、吟味してきました。

17世紀初頭から花束は静物として絵画の中に華麗に配置され、しばしばすべての存在のはかなさを象徴するものとなってきました。写真はうつろいゆくプロセスに寄りそうことのできるメディアであり、現実世界に生きるなかで特別な魅力を見せてくれるのはすでに枯れてしまった花であることもしばしばです。はかなさほど現実を如実に表すものはないでしょう。

展覧会および展覧会コンセプト:ハルトムート・ノイマン

出典:ベック&エッゲリング インターナショナル・ファインアート

 

 

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