水彩画

Cindy, 2015, tempera on nettle, 70 x 50 cm © Leiko Ikemura and VG Bild-Kunst Bonn, 2020. / Photo: Eric Tschernow.

大いなる伝統を持ちながらも半端な素人芸によってキッチュなものへと衰退してしまった芸術技法のご帰還です。

本展では古典的な規範にあわせてこつこつと描かれてきた作品に加え、若手美術作家の作品を重点的に展示します。若手作家たちは発見者であり型にはまらない実験家でもあります。イノベーションによってマーケットへ躍り出ることでチャンスをつかもうとする彼らの試みを見ることができるでしょう。最も顕著な特徴は壁ほどもあるような大型化したフォーマットサイズであり、数点がセットになっている構成の作品は堂々たるスケールに達し、今なお意欲的なフレーミング技術により高品質な印象を与えています。これらに並んで見られる実験的な作品では、大型化しつづけるオルタナティブな道具、多種多様な紙やその他の支持体、さらなる彩色材が組み合わせて使われ、絵画のオブジェまでもが制作されています。伝統的に繊細で手工的な名人技をもって用いられてきた彩色材はゆるく無造作で荒っぽい塗りへと使い方が広がり、偶然を利用するものとなっています。偶然というのは、厳密に言えば材料が持つ物理的な特性を通じて、その材料を用いる者が常に繰り返さねばならない課題です。線画に陰影をつけて輪郭を強調するというデューラーの方法論が新たな装いで帰ってきたということでもあります。
 
出展作家:Martin Dammann, Klaus Drechsler, Petra Flierl, Dieter Goltzsche, Karl Herrmann, Hans-Peter Hund, イケムラレイコ, Uwe Kowski, Katja Lang, Corinne von Lebusa, Hermann Lindner, Achim Riethmann, Maren Ruben, Cornelia Schleime, Anija Seedler, Max Uhlig und Anne Ullrich

ティーツの1階では、Michael Morgner, Fritz Diedering, Irene Bösch, Albert Hennig, Fritz Keller, Rudi Gruner, Gerald Sippel und Lutz Voigtmann 他の作品を含む、ノイエ・ゼクシッシェ・ギャラリーのコレクションから選りすぐりの水彩画を同時展示しています。

後援:ケムニッツ市都市文化文化管理局、新ケムニッツ芸術の小屋
本施策はザクセン州議会議員によって採択された予算に基づき、税金により共同出資されています。

出典:ノイエ・ゼクシッシェ・ギャラリー

Neue Sächsische Galerie(ノイエ・ゼクシッシェ・ギャラリー)
Neue Chemnitzer Kunsthütte e.V.
Moritzstraße 20
09111 Chemnitz