アート&ホール 壁を越えてゆくアート感覚 クンストハレ・ロストックとラインベックハレン

Faceless, 1993/95, patinated bronze, 31 x 30 x 20 cm © Leiko Ikemura, VG Bild-Kunst Bonn 2021.

今回の展覧会ではクンストハレ・ロストックのコレクション作品がベルリンのラインベックハレンへと旅をします。展覧会ポリシーやクンストハレ所蔵のコレクションといったテーマのほか、特にクンストハレ・ロストックのコレクションとベルリンのアートライフのあいだに生じる対話を両館の視点から考察します。

クンストハレ・ロストックのコレクションのなかでも1908年から現在までの絵画、彫刻、版画、写真などの作品が本展の出発点となっています。さらにホール内の雰囲気やドキュメンタリー的な手法を用いた本展の見せかたが、クンストハレ・ロストックのプログラムや雰囲気を再現したものになっています。今回の作品貸し出しにあたってホストとなるのはラインベックハレン財団であり、ベルリン・シェーネヴァイデでかつては工業団地であったホールにて展示が行われます。ラインベックハレンのコレクションからあわせてご覧いただける作品もあり、そこにコンセプトやテーマの共通性を発見することができるでしょう。それに加えて、近年クンストハレ・ロストックで展示を行った現代アーティストの作品が両館からの出品をさらに補ってくれています。共通の対話と接近といった、現代が求める要求に応えようとするのが両館が実現した今回の展覧会です。

本展は、テレーザ・デ・アルーダ(Tereza de Arruda)がキュレーションを担当し、ラインベックハーレン財団とロストック美術館の協力を得て開催されます。テレーザ・デ・アルーダは美術史家であり、2016年からクンストハレ・ロストックで客員キュレーターを務めており、ラインベックハレン財団の様々なプロジェクトに携わっています。

展覧会に合わせて、アーティスト・トーク、展示内ツアー、教育目的用ガイド・ツアーからなるプログラムが実施されます。これらプログラムの概要はこちらでご覧いただけます。

展覧会カタログはフュルゼンベルク・スタジオ(Huelsenberg Studio)がデザインし、2021年12月11日に刊行されます。

このプロジェクトは、ベルリン州文化・ヨーロッパ庁、メクレンブルク=フォアポンメルン州教育・文化省、在ベルリンメクレンブルク=フォアポンメルン州代表部から助成金援助を受けています。

出展作家:Norbert Bisky, Emmanuel Bornstein, Thomas Florschuetz, Gregor Hildebrandt, イケムラレイコ, Uwe Kowski, Clemens Krauss, Ute Mahler & Werner Mahler, Maix Mayer, Andreas Mühe, Konrad Mühe, Ramona Seyfarth, 塩田千春, Sergej Tchoban, Tanja Zimmermann 他

 

出典:ラインベックハレン

 

Stiftung Reinbeckhallen - Sammlung für Gegenwartskunst
(ラインベックハレン財団現代美術コレクション)
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