デュッセルドルフ交響楽団&イケムラレイコ「星座」

Memento Mori I, 2021, bronze, silver galvanized, 28 x 47 x 130 cm. © Leiko Ikemura and VG Bild-Kunst Bonn, 2022

ファニー・ヘンゼル:聖書の物語によるオラトリオ

モデスト・ムソルグスキー:禿山の一夜(編曲:ニコライ・リムスキー=コルサコフ)

フェリックス・メンデルスゾーン・バルトルディ:最初のワルプルギスの夜 作品60

著名な日本人現代アーティストのイケムラレイコが、デュッセルドルフ交響楽団とデュッセルドルフ市楽友協会による交響曲の大規模なコンサートのためにビジュアルが共鳴する空間を創り出しました。透明感のある力強いイケムラの作品は、見る者に新たな体験の場をもたらします。彼女の作品に登場する人物や生物は現実を超えた風景のなかから人間であることは何かという実存的な疑問を投げかけます。

ファニー・ヘンゼルの「聖書の言葉によるオラトリオ」もまたそういった問いをめぐるものだと言えるでしょう。コレラが大流行する最中の1831年に作曲されたもので、当時のベルリンでの死者は新型コロナ流行の一年目の死者の4倍にものぼりました。音と映像だけでなく、昨日の世界と伝染病に慣れきってしまった今日の世界が刺激的な対話を繰り広げます。

ファニー・ヘンゼルはベルリンの音楽界における巨星であり、深く敬うべき彼女のカンタータはこの時代における希望の光でした。社会的規範が弟と同じような地位を得ることを許さなかったものの、並外れた才能を持っていたことは彼女自身の作曲が証明しています。

その他、本コンサート「星座」のプログラムにはムソルグスキーの「禿山の一夜」とメンデルスゾーンの「最初のワルプルギスの夜」が含まれます。指揮はシューマンガストであるデイヴィッド・レイランドです。

デュッセルドルフ交響楽団
Anke Krabbe(ソプラノ)
Katrin Wundsam(メゾソプラノ)
Thomas E. Bauer(バリトン)
Maximilian Schmitt(テノール)
Miklós Sebestyén(バス・バリトン)
デュッセルドルフ市楽友協会のコーラス
Dennis Hansel-Dinar(演出)
Leiko Ikemura(ビジュアル演出)
David Reiland(指揮)

出典:https://www.tonhalle.de/presse/2022-05-duesseldorfer-symphoniker-leiko-ikemura

 

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