イケムラレイコ 動物がアートになるとき

Ha, 1991, charcoal on paper, 42 x 29,7 cm. © Leiko Ikemura and VG Bild-Kunst Bonn, 2023.

このたびシルクルームでの2回目の展覧会となる「イケムラレイコ 動物がアートになるとき」の開催をみなさまにお知らせすることができ、たいへんうれしく思います。2023年7月6日、デジレ・フォイエレのキュレーションによる、フォイエレ・コレクションでのイケムラレイコ個展となります。

日本・スイス人アーティスト、イケムラレイコが1990年から2022年にかけて制作した作品のセレクションに、イケムラが集めた私物のぬいぐるみが並びます。これらを包み込むのは洗練された夢のような光の風景であり、デジレ・フォイエレがザ・フォイエレ・コレクションでのインスタレーションのために特別にデザインしたものです。

この展覧会では内密で色彩豊かな棲みかへやってきたかのように思えることでしょう。そこでは動物をかたどった、鋳造ガラスや釉薬を用いた陶、緑青ブロンズ、張り子で作られた貴重な彫刻作品が、居心地の良い家からやってきた小さなぬいぐるみと相互作用するように展示されています。

動物や動物とのハイブリッドの生きものはイケムラの全作品を通して繰り返し選ばれているテーマのひとつであり、観る者を秘密の世界へと誘い、ファンタジーへの扉を開きます。どうぞそこにあるシンボルやメタファー、日本の神話や伝説への謎めいた言及を読み取ってください。生き生きと躍動するイケムラの作品世界が待っています。

イケムラレイコは三重県津市生まれ、現在はドイツのベルリンとケルンを拠点に活動しています。
日本とスペインでの大学生活の後、専業のアーティストとしてのキャリアを積むためにスイスに移りました。その後ドイツへと移り、1983年にボンで初の個展を開きました。スイス国籍を持つ彼女は、早くからスイスとドイツのアートシーンで重要な役割を果たしてきました。文化に関する議論にも積極的に発言を行い、1991年からはベルリン芸術大学で、2014年からは女子美術大学で教授として指導にあたっています。彼女の作品は、ポンピドゥー・センター(フランス・パリ)、ベルリン国立美術館コレクション(ドイツ・ベルリン)、MOMAT(東京国立近代美術館)など、公私を問わず80以上のコレクションに収蔵されています。
イケムラレイコは現在までに世界29カ国以上で500以上の個展やグループ展を開催しています。

シルクルームは新しい展示スペースで、もともとは第二次世界大戦時の通信隊シェルターの一階部分でした。フォイエレ・コレクションのためにジョン・ポーソンによって改装されました。
シルクルームはパフォーマンス、アーティスト・トーク、上映会、コンサートなど、現代美術の展覧会や分野の垣根を超えた文化プロジェクトに特化しています。2022年9月にシルクルームのお披露目となる「エドムンド・デ・ワール ザ・フォイエレ・コレクションの未公開作品」展を開催し、2023年5月1日に閉幕となりました。

「動物がアートになるとき ザ・フォイエレ・コレクション イケムラレイコ個展」は、2023年7月7日から2024年1月7日まで一般公開されます。一般チケットをご予約のうえお越しください。
常設展も引き続き同時開催しています。

ご協力いただいたイケムラレイコさん、フィリップ・フォン・マットさんに心より感謝いたします。

詳しくはウェブサイトwww.thefeuerlecollection.orgインスタグラムフェイスブックTikTokをご覧ください。
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出典:The Feuerle Collection

 

 

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