レッツゴー!

Cat Girl Lying, 2021, patinated bronze, 51 x 60 x 183 cm © Leiko Ikemura and VG Bild-Kunst Bonn, 2022.

Bram Demunter, Jean Dubuffet, Kati Heck, イケムラレイコ, Stanislava Kovalcikova, Friedrich Kunath, Jonathan Meese, Albert Oehlen, Tobias Pils, Tal R, Ben Sledsens, Ettore Spalletti, Dennis Tyfus, Rinus van de Velde, Inès van den Kieboom, Henk Visch, Franz West

上記の作家を迎え、ティム・ファン・ラエレ・ギャラリーはグループ展「レッツゴー!」を開催する運びとなりました。

個展はあるアーティストが作り出す世界を提示し、そのアーティストが世界をどのように見ているのかを伝えてくれますが、グループ展はさまざまな視点や見かたへ通じる窓や通路を示してくれます。だからこそ当ギャラリーのプログラムのなかでもグループ展が重要なポイントとなっています。数あるメディアからさまざまな作家の作品をひきあわせることで、作家と作品とのあいだで行われている内なる対話がより大きな場へとひっぱりだされます。そこで同時展示されている他の作品を通じて内なる対話の意味が吟味され、議論されるのです。展示作品のひとつひとつに開かれた対話が現れ、普遍的な真実が浮かび上がってくるでしょう。現代美術だけを展示するのではなく、近代美術の作家をくわえたキュレーションをギャラリーが選ぶということは、新しい道を切り開き、新しい対話を促し、その対話を一般へ公開し共有しようとする決意を示すということです。メディア、ジャンル、世代を超え、互いに実りをもたらすようなグループ展を企画することで、アートに新しい道を開き、作品間の既存の対話を広げることが可能になります。新しいスタイル、異なる制作手法へのインスピレーションとなり、私たちの見かたを再考するきっかけとなるのです。

本展のタイトル「Let's Go!」は、なによりも当ギャラリーの信念を反映したもので、アートを信じ、アートが持つおよそすべてのことを克服していく力を信じているということを表しています。このタイトルはアートに対する強い信念を一般の来訪者にも疑う余地なく宣言し、アートの持つ力をともに言祝ごうとするものです。その一方でこのタイトルはアーティストの創作プロセスにも関係しています。アーティストなら誰しも作品づくりに懸命であり、没入しているものです。彼らはアートが自らの人生を完全に飲み込み、人生の重要な部分を占めること、そして作品が作家自身について語ることを許しているのです。だからこそ私たちギャラリーは作品の内にあるスタンスを尊重し、そういったスタンスを持つものとして作品を対話の場に置くことを選びました。新しい対話を始めるためのテーマ的アリバイは作品には必要なく、観る人々の意識へ届くにはただ作家の意図通りに展示されるだけでいいのです。

火曜日~土曜日 午後1時~6時開館
日曜日・祝日閉館
予約不要

出典:ティム・ファン・ラエレ・ギャラリー

 

TIM VAN LAERE GALLERY(ティム・ファン・ラエレ・ギャラリー)
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2000 Antwerp, Belgium​
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