メナード美術館 コレクション名作展 2019

Blue Mountain Cat, 2018, ceramic, anagama, 43,4 x 14,5 x 18,3 cm, MENARD ART MUSEUM © Leiko Ikemura and VG Bild-Kunst Bonn, 2019. Photo: Tetsuo Ito.

画家をとりまく人とのつながりや作品制作にまつわる背景など、さまざまなエピソードをみることができる美術作品。本展では、1500点余りあるメナード美術館コレクションから代表作約80点を選び、作品の持つ「エピソード」とともに紹介します。あわせて、モティーフの固有色にとらわれず、大胆な色彩でパリ郊外を描き出したアンドレ・ドラン《イル=ド=フランス風景》、簡潔な線と色面によって身近なものを表現した熊谷守一《牛》などをコレクションから初公開します。本展を通して、作品の新たな魅力を探してみませんか? ※11/5に一部展示替を行います

 

西洋絵画

当館の西洋絵画コレクションは、フランス近代美術を核として、19世紀後半から20世紀の作品で成り立っています。ここでは、印象派からフォーヴィスム、キュビスムを経て現代へと至る美術の流れを、コレクションを通してご覧いただきます。ドランやマティスなどフォーヴの画家たちを中心に、彼らが影響を受けたゴッホとセザンヌのほか、交流のあったピカソの作品など、画家たちの交友関係とあわせて紹介します。

日本画

明治以降の作品が主軸となっている当館の日本画コレクション。この一端を前期、後期にわけてご覧いただきます。前期は清澄な美人画で知られる上村松園など京都画壇の作品を、後期には、日本美術院を再興しその中心として数々の名作を発表した横山大観など院展の画家たちの作品を紹介します。さらに大胆な構図と明快な色で自然を表現した福田平八郎や、国内外の風景を情緒豊かに描いた東山魁夷の作品を全会期を通して展示します。

日本洋画

岡田三郎助、藤島武二をはじめとする近現代の作品で構成されている日本洋画コレクション。今回は、その中より明治から昭和にかけて活躍した画家たちの作品を展示します。油彩画に伝統的な日本画の表現を取り入れた梅原龍三郎や、「麗子像」で知られ、北欧ルネサンスや東洋美術に影響を受けた画風を展開した岸田劉生、日本の前衛芸術の先駆者である山口長男などの作品を通して、近代から現代に続く日本の洋画家たちの歩みをご覧ください。

彫刻 工芸 書

キュビスムを彫刻において追求したアーチペンコ、日本の大理石彫刻の先駆者・舟越保武など、国内外の彫刻作品や、志野などの伝統技法の再現に力を注いだ荒川豊蔵といった近現代の工芸作品を、全会期通して展示します。また、前期には平安時代の古筆を出品します。

【特集展示】平成のアートシーン

2019年5月の改元を記念し開催する特集展示。ここでは、島田章三や宮崎進など昭和から平成にかけて活躍した画家や、鳥羽美花や瀧下和之といった、新しい時代においても意欲的に制作を続ける画家たちの「平成の作品」をご覧いただきます。

出展作家(アルファベット順):青木繁、荒川豊蔵、アレクサンダー・アーチペンコ、ジョルジュ・ブラック、ベルナール・ビュッフェ、ポール・セザンヌ、ポール・デルヴォー、アンドレ・ドラン、キース・ヴァン・ドンゲン、海老原喜之助、ジェームズ・アンソール、レオナール・フジタ(藤田嗣治)、藤島武二、福田平八郎、舟越桂、舟越保武、フィンセント・ファン・ゴッホ、濱田樹里、橋本明治、速水御舟、東山魁夷、平山郁夫、イケムラレイコ、今井龍満、入江波光、金子潤、加藤卓男、加山又造、岸田劉生、小出楢重、小磯良平、熊谷守一、黒田辰秋、前田青邨、ルネ・マグリット、エドゥワール・マネ、マリノ・マリーニ、アンリ・マティス、ジョアン・ミロ、三沢厚彦、宮崎進、クロード・モネ、ヘンリー・ムーア、ジョルジオ・モランディ、村上華岳、中村彝、ベン・ニコルソン、小川芋銭、岡鹿之助、岡田三郎助、奥谷博、小茂田青樹、大沼映夫、パブロ・ピカソ、ピエール=オーギュスト・ルノワール、佐伯祐三、坂本繁二郎、島田鮎子、島田章三、ニコラ・ド・スタール、鈴木五郎、鈴木宗樹、田渕俊夫、髙山辰雄、瀧下和之、俵屋宗達、鳥羽美花、富本憲吉、上村松園、梅原龍三郎、モーリス・ド・ヴラマンク、山口長男、安田靫彦、安井曽太郎、横山大観、吉田善彦

出典:メナード美術館

 

メナード美術館
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