美術館の近現代コレクション

Dark Head with Bird, 1996, terracotta, glazed, 35 x 27 x 19 cm © Leiko Ikemura and VG Bild-Kunst Bonn, 2021. / Photo: J. Littkemann.

ベイから通路へ、そして展示室から廊下へと、20世紀から21世紀にかけてのアートの歴史のなかで築かれてきたムーブメントをいま一度ご覧になってください。近現代を象徴するアイコンのような作品たちがお供します。年代順に展示されている作品は適宜入れ替えられ、モノグラフやテーマ別の展示室では世紀を超える芸術活動のキーとなった瞬間を魅力的に紹介しています。

モダンコレクションの年代順の展示は5階の1905年、野獣派(フォーヴ、Fauve)の生き生きとした筆致と劇的な色彩の作品から始まります。この芸術運動からキュビズム、表現主義、抽象主義の基礎を築いた20世紀の主要な芸術家たちが生みだされました。これらの初期の「前衛」運動にはヨーロッパ中、そして世界中のアーティストたちが参加しています。完全に再現されたブランクーシ・スタジオは、常に成長し続けるこの展示をピアッツァへと広げています。

現代のコレクション(4階)でスポットを当てる作品は、グローバル化した世界で芸術的コンテクストが多様化していることを証明しています。また、ここでの環境や展示は単独でも芸術プログラムとなりうるものです。この展示は歴史の区切りのなかで進化し続けるコレクションを反映したものであり、このコレクションは最新のアートシーンのなかでもいちばん良いものを紹介するために絶え間なく強化されています。コレクションを象徴する作品にはまさに多重的な感覚に裏打ちされたインスタレーションがあり、ベンの「Le Magasin」、ヨーゼフ・ボイスの「Plight」、アネット・メサジェの「Les Piques」などが挙げられるでしょう。

#Pompidou VIP

ポンピドゥー・センターで言うVIPとは、傑作、当館のなかでもとりわけ重要な作品にのみ与えられる言葉です。美術館の両階に展示されているこれらの象徴的な作品の世界に、さあ足を踏み入れてみませんか。

当コレクションの貴重な品々、画期的な創作、天才的な作品はすべて、時代、技術、そして芸術家の才能の頂点にあるものです。これらは1905年から今日までの歴史をたどる旅におけるマイルストーンであり、その威光は作品が持つ力とコレクション全体のなかで生まれる対話によるものです。造形美術、写真、映画、ニューメディア、デザイン、彫刻、建築などの様々な分野において、当館のコレクションはヨーロッパで比べるもののない華麗な輝きを放っています。

出典:ポンピドゥーセンター

 

The Centre Pompidou(ポンピドゥーセンター)
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