表現の生態系 世界との関係をつくりかえる

Exhibition view, Arts Maebashi - Mememento Mori I, 2012, glazed terracotta, 30 x 130 x 40,5 cm © Leiko Ikemura and VG Bild-Kunst Bonn, 2019. Photo: Philipp von Matt.

あらゆる存在によって構成される生態系でささやかれる小さな声を誰かが聴き取り、目に見える表現にすることで、個人の心を震わせ、共鳴することがあります。自分以外の異なる存在に目を向ける時、私たちはこの社会におけるしがらみや境界に出会い、現代社会における価値観の中で生きることの困難さを感じることもあります。このような状況において、芸術や美術館にはどのような役割が求められているのでしょうか。

アーツ前橋では、福祉、教育、医療などの分野と協働して行う「表現の森」プロジェクトを2016年に開始し、現代社会において分断されている生の全体性を「表現」を通じてつなぎ直すような試みを行っています。本企画展では、現代だけでなく歴史や異なる地域を横断しながら、世界との関係をつくりかえていく実践こそ現代の芸術に託された重要な役割なのではないかという期待を込め、31組のアーティストの作品やプロジェクトをご紹介します。

本展のキーワード:参加する意識、時層、DIO(Do It Ourselves)、市民運動、精神、信仰、シャーマニズム、自然、神話、弔い、周縁性、ローカル、ジェンダー、福祉、ケア、老い、共同体、移民、難民、障害、アウトロー、ひきこもり、手仕事、教育

 

開館時間:10時~18時(入場は17時30分まで)
休館日:水曜日、年末年始(12月28日~1月4日)

 

参加作家:あかたちかこ+ハレルワ|イケムラレイコ|石坂亥士+山賀ざくろ+えいめい+じゃんけんぽん|糸井潤|アンナ・ヴィット|岡本天明|オノサト・トシノブ|尾花賢一+石倉敏明|金井南龍|川瀬慈|鴻池朋子|地主麻衣子|白川昌生|ブルーノ・タウト|高山明/Port B+あかつきの村|滝沢達史+アリスの広場|長重之+西沢彰|出口王仁三郎|出口なお|ジャン・デュビュッフェ|東宮稔|中村裕太|成瀬杏子|廣瀬智央+後藤朋美+のぞみの家|ブブ・ド・ラ・マドレーヌ|ヨーゼフ・ボイス|松澤宥|アンリ・ミショー|三輪途道|山田創平|ヴィフレド・ラム

出典:アーツ前橋

 

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