2023年11月10日から12月24日まで、上海ビーイング・アート・ミュージアム(金桥碧云美术馆)では対話的な二人展「記憶のイメージ:イケムラレイコと沈远」を開催します。
この展覧会では2人の女性アーティスト、イケムラレイコと沈远(シェン・ユアン)の重要な作品を幅広く紹介します。この展覧会は文化的、地理的な境界を越えた対話を開くという試みでもあります。彼女たちの作品を通して、記憶、国境を超えた移住、女性のアイデンティティをめぐる問題を提起します。展覧会キュレーターはグオ・シャオホイです。
二人ともヨーロッパ在住の非西洋人アーティストです。イケムラレイコは21歳のとき日本を離れ、スペインの大学で学びました。その後スイスに在住、制作活動を行い、1986年にドイツに拠点を定めました。シェン・ユアンは1990年に中国を離れてパリへ移りました。この異文化の交錯というバックグラウンドこそが彼女たちのユニークな視点のもととなっており、また二人の芸術活動に深い影響を与えるものとなりました。
イケムラレイコの作品はドローイング、ペインティング、彫刻、写真、詩といったジャンルにまたがっています。自然、女性性、生と死の循環するリズムへの探求が彼女の作品の中心にあります。彼女の作品の多くは神話的な物語の要素を特徴として持っており、そこでは動物、人物、植物などの要素が混ざりあった不思議な宇宙が生み出されます。
アーティスト紹介:
イケムラレイコは日本で生まれ、現在はドイツのベルリンとケルンを拠点に活動している。
彼女の40年以上にわたるキャリアは高い評価を得ている。1972年に日本を離れ、スペイン・セビリアの美術大学で学んだ後、1979年にスイスに渡り、1980年代にドイツに居を定めた。彼女の作品制作や世界に対する考えにはこれまで暮らしてきた国のさまざまな文化の影響が見て取れる。
イケムラは1980年代初頭よりさまざまな国の個展・グループ展で作品を発表してきた。2023年にはオランダのデ・フンダーティ美術館、メキシコ・グアダラハラのサポハン美術館、ドイツ・ベルリンのゲオルク・コルベ美術館で個展を開催した。その他の個展としてはベルリン国立美術館・アジア美術館(2022年)、CAC 芸術科学都市(スペイン・バレンシア、2022年)、セインズベリー視覚芸術センター(イギリス・ノリッジ、2021年)、カハ・デ・ブルゴス芸術センター(スペイン、2021年)、クンストハレ・ロストック(ドイツ、2020年)、ベルリン聖マテウス教会(2020年)、バーゼル美術館(スイス、2019年)、ノルディック水彩画美術館(スウェーデン・シェールハムン、2019年)、国立新美術館(東京、2019年)、ネヴァダ美術館(アメリカ・リノ、2016年)、ケルン東アジア美術館(2015年)、ヴァンジ彫刻庭園美術館(日本・三島、2014年)、カールスルーエ州立美術館(ドイツ、2013年)、ベルリン・アジア美術館(2012年)、国立近代美術館(東京、2011年)(抜粋)が挙げられる。
直近でイケムラレイコが出展したグループ展には下記のものが挙げられる(抜粋)。フリーダー・ブルダ美術館(ドイツ・バーデンバーデン、2023年)、国立近代美術館(京都、2022~2023年)。以下2022年:第9回北京ビエンナーレ(北京、中国美術館)、国立新美術館(東京)、ケルン東アジア美術館、AMMAファウンデーション(メキシコシティ)、国立近代美術館(東京)、山東省美術館(中国・済南)、アールガウ美術館(スイス・アーラウ)、バーゼル美術館(スイス)。以下2021年:ポンピドゥー・センター(パリ)、豊田市美術館(愛知)、フォルクヴァング美術館(ドイツ・エッセン)、他多数。
また、彼女の作品はポンピドゥー・センター(パリ)、バーゼル美術館(スイス)、リヒテンシュタイン美術館(リヒテンシュタイン・ファドゥーツ)、セインズベリー視覚芸術センター(イギリス・ノリッジ)、東京国立近代美術館、豊田市美術館(愛知)などの著名な美術館に収蔵されている。
出典:ビーイング・アート・ミュージアムによるプレスリリース
Being Art Museum / Jinqiao Biyun Art Museum (金桥碧云美术馆) (ビーイング・アート・ミュージアム)No. 135, Hongfeng Road, Pudong
Shanghai
China, 201206
(上海市浦东新区红枫路135号、中国)
https://baike.baidu.com/item/金桥碧云美术馆/55448369