赤い糸 ― 語りの構造

Leiko Ikemura solo at the Kolumba 2005, Courtesy Kolumba Collection, Photo: PhvM

赤い糸 ― 語りの構造

コルンバはこの一年の展覧会を「語り」に捧げます。造形美術はどのような手段を用いて語るのでしょうか。その構造や内容は、例えば文学といった他の語りの形式とどのくらい違うのでしょうか。一年に渡る本展の中心となるのは聖セヴェリンの生涯を描いた一連の中世絵画で、美術館での公開は初となります。人生の主だった道筋と脇道とが大型の画面に描かれ、聖人の波乱に満ちた生涯を今に伝えています。この絵画による物語の向かいには映画的な動画作品が展示され、その隣にはシリーズものの写真作品や広範なポートフォリオ作品が並びます。さらに彫刻や絵画の単独作品が並び、凝縮された語りが単一のモチーフのもと展開されています。本展では従来公開されてこなかった当館所蔵品を多数展示しており、そのなかには新規購入された大作、後期ゴシック様式の「休息するキリスト」が含まれます。環境破壊、逃亡と追放、宗教的・民族的な理由から起こる暴力、そして戦争の無意味さといった広範囲にわたるテーマにより、本展は息詰まるような時事性を帯びています。

出展作家:Michael Ashkin, Victoria Bell, Kurt Benning, Hubert Berke, Gaston Chaissac, Michael Buthe, Otto Dix, Felix Droese, Bill Fontana, Erasmus Grasser, Keith Haring, Patrick Henkel, Rebecca Horn, イケムラレイコ, Hans Josephsohn, Leonhard Kern, Ilya Kabakov, Konrad Klapheck, Jannis Kounellis, Heinrich Küpper, Leipziger Buchkinder, Stefan Lochner, Andreas Maus, Marcel Odenbach, Richard Serra, Louis Soutter, Andy Warhol, Andor Weininger 他

出典:
https://www.kolumba.de/?language=eng&cat_select=1&category=47&artikle=620 (英語)
https://www.kolumba.de/?language=ger&cat_select=1&category=47&artikle=620 (ドイツ語)

 

Kolumba(聖コロンバ教会ケルン大司教区美術館)
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