開館25周年記念コレクション展VISION|DISTANCE いま見える景色

Flying in Black, 1998/99, oil on canvas, 120 x 120 cm, Toyota Municipal Museum of Art © Leiko Ikemura and VG Bild-Kunst Bonn, 2020. / Photo: Toyota Municipal Museum of Art.
© Toyota Municipal Museum of Art, 2020.

今年度、豊田市美術館では開館25周年を記念して「VISION」と題したコレクション展を通年で催しています。今期は「DISTANCE いま見える景色」を共通タイトルとして、2つのテーマで所蔵作品の展示を全館で行います。すべての展示室を使って、当館コレクションの魅力を再発見する企画です。

前半部「豊田市美術館25年のあゆみ-展覧会ポスターとコレクション」では、所蔵作品のなかから、グスタフ・クリムトやシュルレアリスムの作家たちをはじめ、ジュゼッペ・ペノーネ、奈良美智など諸動向の核となる作家の作品を並べつつ、これまで開催した展覧会のポスター約70枚を辿ることで、当館がさまざまな角度から試みてきた作品との出会い方を振り返ります。

後半部「距離のたのしみ-所蔵作品にみる遠近の感覚」では「距離」をテーマにしています。見る者の遠近感を軽やかに翻す福田美蘭の絵画、距離を彫刻に持ち込んだアルベルト・ジャコメッティの胸像、時空間をいかに把握するか問い続けた若林奮の彫刻など、当館コレクションには距離を想起させる作品が豊富です。そうした作品に依りながら距離の感覚を解きほぐし、遠くを思うことや、近くを見つめることのたのしさを見直します。

出展作家:秋吉風人、荒木経惟、フランシス・ベーコン、ペーター・ベーレンス、アリギエロ・ボエッティ、マルセル・ブロイヤー、スタンリー・ブラウン、トニー・クラッグ、サルバドール・ダリ、マックス・エルンスト、福田美蘭、フジイフランソワ、古池大介、アルベルト・ジャコメッティ、速水御舟、ヨーゼフ・ホフマン、イケムラレイコ、岸田劉生、グスタフ・クリムト、小林耕平、小堀四郎、オスカー・ココシュカ、ヤニス・クネリス、黒田辰秋、チャールズ・レニー・マッキントッシュ、牧野義雄、ピエロ・マンゾーニ、丸山直文、松江泰治、ルートヴィヒ・ミース・ファン・デル・ローエ、ジョアン・ミロ、宮脇綾子、宮脇晴、森村泰昌、コロマン・モーザー、村上華岳、村瀬恭子、中西夏之、奈良美智、岡﨑乾二郎、大澤鉦一郎、ピーノ・パスカーリ、ジュゼッペ・ペノーネ、ミケランジェロ・ピストレット、ヘリット・トーマス・リートフェルト、エゴン・シーレ、設楽知昭、曽根裕、杉戸洋、高松次郎、イヴ・タンギー、若林奮、山本丘人、山本糾、ジルベルト・ゾリオ

 

出典:VISION|DISTANCE
OutermostNAGOYAによる展覧会情報

豊田市美術館
〒471-0034
愛知県豊田市小坂本町8丁目5番地1
Tel:0565-34-6610