世界を開くのは誰だ? - 豊田市美術館リニューアルオープン記念 コレクション展

Over the Gugliano, 1999, Oil on jute, 130 x 90 cm, Toyota Municipal Museum of Art, Toyota, Japan © Leiko Ikemura and VG Bild-Kunst Bonn, 2021. / Photo: Jochen Littkemann.

改修工事のため休館していた豊田市美術館は、2019年6月1日、新たにスタートします。このリニューアルオープンを記念して、当館コレクションで構成する大規模な展覧会「世界を開くのは誰だ?」を開催します。私たちの世界を可能性に満ちた方向へと開いていくこと。これは美術が追い求めてきた大きなテーマです。私たちが知らないこと、あるいは身近にありながら気づかないものなどを、さまざまな角度から照らし出し、人々を取り巻く世界を新たなフィールドへと拡張してくれるのが、美術の重要な力なのです。それはまた、自分の内にある何かを呼び覚まし、解放して、停滞した状況を前進させるきっかけを与えてくれるでしょう。忘れてはいけないのは、美術が世界を開くには、アーティストの力のみでは困難であるということです。世界を開く糸口は、アーティストがつくりだす作品と鑑賞者である皆さんとが積極的に交流するなかで、「生じる」ものなの です。まずは会場で、作品とじっくり向き合ってみてください。そして「これは、なんだろう?」と思いをめぐらせ対話を重ねることで、はじめて世界は開かれていくのです。 本展は「世界を開く」をキーワードに、この大きな課題に挑む表現の数々を4つのテーマに分けて紹介します。美術館活動の源であるコレクションの中 から、選りすぐりの名品をはじめ、新収蔵品もあわせた約100点を全館にて展示します。

出展作家:会田 誠、秋吉 風人、アルマン、ジェームズ・アンソール、イケムラレイコ、石原 友明、梅原 龍三郎、榎 忠、岡崎 和郎、岡﨑 乾二郎、ローマン・オパルカ、小茂田 青樹、加藤 泉、加藤 翼、金氏 徹平、河井 寬次郎、ライアン・ガンダー、岸田 劉生、城戸 保、草間 彌生、国吉 康雄、イミ・クネーベル、熊谷 守一、イヴ・クライン、トニー・クラッグ、クリスト、黒田 辰秋、オスカー・ココシュカ、坂本 夏子、佐川 晃司、佐藤 克久、エゴン・シーレ、塩田 千春、下道 基行、白髪 一雄、アルベルト・ジャコメッティ、ダニエル・スペーリ、諏訪 直樹、高松 次郎、田中 功起、サルバドール・ダリ、Chim↑Pom、ウィレム・デ・クーニング、ジャン・デュビュッフェ、徳岡 神泉、中西 夏之、中村 一美、中村 彝、野村 仁、長谷川 繁、速水 御舟、ブリンキー・パレルモ、彦坂 尚嘉、菱田 春草、日高 理恵子、櫃田 伸也、ダニエル・ビュレン、ミケランジェロ・ピストレット、ルートヴィヒ・ミース・ファン・デル・ローエ、ルーチョ・フォンターナ、藤田 嗣治、アルベルト・ブッリ、マルセル・ブロイヤー、フランシス・ベーコン、ジュゼッペ・ペノーネ、堀 浩哉、堀内 正和、アリギエロ・ボエッティ、前田 寛治、ルネ・マグリット、松江 泰治、松澤 宥、丸山 直文、ピエロ・マンゾーニ、ミヤギフトシ、村上 華岳、村上 隆、村上 友晴、村瀬 恭子、ジョアン・ミロ、エドヴァルト・ムンク、マリオ・メルツ、森 千裕、森村 泰昌、安田 靫彦、山口 啓介、ギュンター・ユッカー、横山 大観、吉本 作次、李 禹煥、ヘリット・トーマス・リートフェルト、メダルド・ロッソ、若林 奮

プレスリリース

出典:豊田市美術館豊田市美術館年報No.24(令和元年度)

 

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