むかいあって

Tokaido, tempera on burlap, 190 x 290 cm © Leiko Ikemura 2015. Photo: Jörg von Bruchhausen.

フランク・バドゥーア、イケムラレイコ、レブ・ヘシン、トビアス・キェプシュ、ミヒャエル・ペルツァー、ウーテ・プロイガー、アヒム・リートマン、アルノ・リンク、ヨハネス・シュペアー、ロバート・シュトゥルムへフェル、エッケハルト・ティッシェンドルフ、ミヒャエル・ファン・オーフェン

 

タイトルとなっている「むかいあって」をキーワードにバルラッハハレKは緊張をはらんだ出会いを仕組みました。かつての生徒とその教師の再会です。かつての生徒たちはいまやギャラリーに作品を発表する作家となり、アートシーンに自らの独立した道を切り開いてきました。その道は各人多かれ少なかれ受けてきた指導者の影響と戦ってできたものです。

若き芸術家にとって自己を確立させるということは、実際の芸術活動と並び、芸術を学ぶなかで挑戦していくことになる中心的なテーマです。自己の確立と解放、双方のバランスをとりながら創作の模範となる存在から独立していくのです。この長きに渡る個人的なプロセスは現今幅広く多彩な芸術作品のなかに反映されています。高名な教師に指導を受けたという経歴は、アート市場の国内外を問わず、今後芸術家として活躍していけるかどうかの鍵を握っています。芸術大学で学ぶということはその扉を開けてくれるとともに、その期待をかきたてるものになっているのです。

このグループ展では、作家個人の作品を向かい合わせ・隣どうし・一緒に配置し、ギャラリーで活躍する作家たちとそのかつての教授たちに出会いをもたらしました。そこには作家個人個人がバランスをとりながらやってきた自己確立の道程が反映されています。この展覧会は、ギャラリー作家たちと芸大教授たちの作品を対話させることで、アーティストによってさまざまに異なる立場やコンセプト、仕事のやりかたをひとつにまとめるものとなっています。

 

Barlach Halle K(バルラッハハレK)
Klosterwall 13
20095 Hamburg


出典:
barlach-halle-k.de
www.evelyndrewes.de/visavis.html